加齢黄斑変性|千歳船橋・世田谷区経堂の眼科|松生眼科医院|女性医師在籍|千歳船橋駅徒歩3分

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加齢黄斑変性

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加齢黄斑変性とは

加齢黄斑変性とは、眼の中でカメラのフィルムにあたる網膜の中心にある黄斑という部分が、年齢に伴って異常が起こる事で視力が低下してしまう病気です。
網膜は眼内に入ってきた光を電気信号に変換する役割を担っています。眼という器官において最も中核的な部位といえます。さらに黄斑部は網膜の中心部分の直径1.5~2mm程度の狭い領域ですが、中心に位置しているという事だけでなく、細かいものを見分けたり、色を識別したりといった目の機能の中で最も大事な部位です。
黄斑部が障害されると、その他の網膜(黄斑部より圧倒的に広範囲)が無事であっても視力は低下をしてしまいます。

 

加齢黄斑変性の種類

加齢黄斑変性には萎縮型と滲出(しんしゅつ)型があります。

萎縮型

黄斑の組織が加齢とともに萎縮する現象です。症状はゆっくりと進行し、急激に視力低下する事はありません。

滲出型

網膜の下にある脈絡膜から異常な血管(脈絡膜新生血管)が伸びてきて網膜に障害をもたらすものです。新生血管は非常にもろくて破れやすく、出血や血液成分を漏出しやすいため、黄斑に水が溜まり黄斑浮腫や網膜下に水が溜まって漿液性網膜剥離をおこしたりします。また、萎縮型と比べると進行が早く、日本人の約90%は滲出型加齢黄斑変性です。

加齢黄斑変性の原因

加齢

加齢黄斑変性は高齢者に多く見られ、老化現象がおもな原因だと考えられています。

光の刺激

光の刺激は眼の老化を促進する原因と考えられています。光の刺激に弱い欧米人に多く見られる事から、光の刺激、とくに紫外線の影響が加齢黄斑変性の原因としてあげられています。また、テレビやパソコン、スマホなど、光の刺激を受ける生活スタイルが普及する事で、日本でも患者数が増えていると考えられています。

栄養の偏り

食生活の欧米化によって、高血圧、肥満など生活習慣病の増加とともに日本でも加齢黄斑変性が増えているという指摘もあります。栄養の偏りをなくし、とくに抗酸化作用のある食材を中心にバランスの取れた食事を心がけましょう。

喫煙

たばこに含まれるニコチンには新生血管の増殖などを促す物質(血管内皮増殖因子)の分泌を促進する作用があります。そのため喫煙者の加齢黄斑変性の発症リスクは非喫煙者に比べて高い事が分かっています。

 

 

加齢黄斑変性の症状

特徴的な症状としては視野の中心が歪んで見える事です。
ほかにも視野の中心部分が暗く見えたり、ぼやけたり、急激に視力が低下したりといった症状がおこる事があります。
しかし、ほかの眼疾患と同様に両方の目で補い合ってしまうため、進行していないうちは気づきにくく、初期にはなかなか自覚する事はありません。

加齢黄斑変性の治療

萎縮型の治療

治療は必要ありません。ただし、滲出型に移行して急激に視力が低下する事があるので、定期検査が必要です。

滲出型の治療

新生血管を沈静化させる薬を硝子体内に注射する抗VEGF療法という方法が一般的です。

その他にも、光に反応する薬剤を体内に注射、新生血管に到達したときに弱いレーザーを照射して新生血管を破壊する「光線力学的療法」、新生血管をレーザーで焼く「光凝固法」などの新生血管を破壊する事で黄斑へのダメージを食い止める外科的治療もあります。

新生血管の大きさや場所によっては、早期に発見できれば治療後の見えない部分を最小限に抑える事ができ、視界にほとんど影響がなくてすみます。また、バランスのとれた食事で目の健康を保つ事も大切です。緑黄色野菜に多く含まれているルテインという成分の摂取量が少ないと、発症しやすいという関連性が指摘されています。目や体全体の健康維持のためにも、普段から緑黄色野菜を十分にとり、バランスのとれた食生活を心がけましょう。